言い方でイメージが大きく変わる不動産ワード

ものは言い様です

いくらフルリノベーションしてある物件でも、
築50年・築古マンションとだけ聞けばあまりいい印象をもちませんが、
例えば「ヴィンテージ」という言葉をつければなんだか古い中にも趣があり箔がついたような印象を受けます。
古いというデメリットを言葉のイメージでうまくぼやかし、ヴィンテージ=価値のあるといったイメージに変換するといった手法です。

    

賃貸物件・売買物件に限らずお客さんにお部屋を紹介する時に業者が使う様々な不動産ワードですが、
中にはたった一言で「この物件いいな~」と思わせたり「これは興味ない」となったり。

不動産の物件紹介もいわば商品紹介ですので、
ものは言い様、どういった言葉で【商品】を飾りお部屋に興味を持ってもあるかが重要なのです。

今回のコラムではちょっと「へ~」な物件を紹介する不動産ワードをお届けします。

〇「古い」を言い換える言葉は多数

冒頭でも紹介した「ヴィンテージ」という言葉は上手く古いというデメリットを好印象へと変換してくれます。
築○○年だからヴィンテージと決まってるわけではありません。
つまりヴィンテージマンションに定義はないのですが、大方築古でリノベーションされたマンションの事を指すといっていいでしょう。

続いて「レトロ」という言葉もなかなか抽象的ですが好印象を与える言葉としてとらえられています。
リノベーションしたことをふまえ「レトロモダン」とすることもあります。
ヴィンテージにしてもレトロにしても定義はありません。
ですが、なぜか”古イイ”を連想してしまうところに言葉の不思議があります。

また「古民家」というのも近年稀少性も相まって重宝される言葉になっています。
特に築古の戸建物件に多用されています。
かやぶきの屋根に囲炉裏、土間があって大きな梁がすすけているなんていう本物はめったにありませんが、
築年が古く日本様式の建物なら「古民家」「古民家風」と紹介することもあります。

〇「狭い」を言い換えれば、、、?

住宅において「狭い」「小さい」は避けたいですよね。
「狭い敷地」「小さい収納」「狭小地」
この狭いや小さいも言い様で、例えば狭い敷地に建てた家なら”空間を最大限有効活用した”
狭い専有面積にいろいろ詰め込んだアパートなら”コンパクトな間取り”など。

また小さいを「ミニ」と言い換えればなんだかかわいらしくこじんまりした印象に変化します。

〇デザイン○○、デザイナーズ~で印象が違う

デザイン住宅、デザイナーズマンションなど何かにつけて「デザイン」が多用される日本。
そしてその言葉がもてはやされるということは、それなりに言葉に効果があり好印象を与えるという事です。
ですが、デザイン住宅やデザイナーズマンションに定義はなくはっきりいってすべては「雰囲気」です。
デザイン性を感じるかどうかはあなた次第、、、というところです。

ですが、なぜだかひかれてしまうデザイン・デザイナーズという言葉。
以前アパート名やマンション名のコラムでも紹介しましたが、
横文字が大好きな国民性もあってこの「デザイン」という言葉がもてはやされているのかもしれません。

〇「格安」「激安」「お得」「今だけの限定」「抜群」

賃貸物件、売買物件問わず根拠を示すことが難しい言葉で不動産を紹介することは法律で禁じられています。
例えば「格安」や「激安」という言葉を弊社で不動産を紹介するうえで使うことはありません。

お得」という言葉は魅力的ですよね。出来ればお得に買い物をしたいですし、お得にお部屋を借りたいものです。
ですがこの言葉も根拠を示すことが難しく、
例えば相場より安いといっても築年や間取りなどあまたある物件を比較して本当にお得な根拠を述べよと問われたらなかなか気軽に使える言葉ではありません。

さらに「今だけ」や「限定」と言われると魅力的に見えますが、これも不動産広告には適さない言葉となります。

いかがでしたか?
今回は不動産を紹介する時に使われる言葉についてのコラムでした。

不動産をお探しでこんなお部屋に住みたい、探して欲しいなどありましたらぜひ東北沢の不動産屋アソシオへお任せください。

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