大学進学での一人暮らしは結局のところ売買と賃貸とどっちが得?

大学進学での一人暮らし! 賃貸と売買どっちが良い

大学進学を機に一人暮らしをする方が多いです。
学生寮や一人暮らし用のアパートを考える場合が多いと思いますが、近年売買を検討するご家庭も増えてきています。賃貸の場合と売買の場合にはどちらの方が将来的にお得になるのでしょうか?

    大学進学での新生活

4月から子供が大学進学を機に一人暮らしを始めます。
お部屋を借りる場合と購入をする場合はとではどちらの方が良いのでしょうか?
こだせんせい
こだせんせい
時間をかけずに一人暮らしが可能なのはやはりお部屋を借りる方です。長期的に考えるとお部屋を購入した方が経済的にお得なことが多いです。詳しく見てみましょう

〇都内の大学進学で6年間通う場合

こだせんせい
こだせんせい
都内の大学での一人暮らしをした場合を考えてみましょう。賃貸、売買とも実際に募集が出ている物件をモデルに考えます。在学期間は6年間とします。

お部屋を借りた場合

【賃貸物件の情報】
小田急線「代々木上原駅」賃料8.5万円 バストイレ別 2階 築38年

【トータルでかかる費用】
-お部屋を借りる時-
敷金1ヶ月、礼金1ヶ月、住宅保険料2万円、保証会社初回保証料0.5ヶ月分、鍵交換費用2.2万円、仲介手数料9.35万円
→合計:34.8万円

-お部屋を借りている時-
賃料8.5万円×72ヶ月=612万円
更新料1ヶ月×2=17万円、住宅保険料2万円×2=4万円、保証料1万円×4=4万円
→合計:637万円

-退去時費用-
敷金1ヶ月返金、ハウスクリーニング費用4.4万円、その他修繕費用2.2万円
→1.9万円の返金

トータルでかかる費用合計:669.9万円


お部屋を購入した場合

【売買物件の情報】
小田急線「代々木上原駅」価格2,680万円 バストイレ別 4階 築38年 リノベーション済(賃料想定9.5万円)

【トータルでかかる費用】
-お部屋を購入する時-
仲介手数料:95.04万円、登記費用・固都税・不動産取得税・印紙税等:60万円
→合計:155.04万円

-お部屋に住んでいる時-
管理費修繕積立金:1.65万円×72ヶ月=118.8万円
固都税:7万円×6=42万円
保険料:10万円(6年間)
→合計:170.8万円

-売却時費用-(購入時の90%での売却)
2,680万円-2,412万円=268万円の損失
仲介手数料:86.196万円
→354.196万円

トータルでかかる費用合計:680.036万円

トータルでかかる費用は賃貸の場合と売買の場合で似たような結果ですね。あまり変わらないという事でしょうか?

こだせんせい
こだせんせい
今回は6年後に引越し/売却を考えていますので、似たような結果となりました。では、その後はどうなるでしょうか?社会人になり引き続き4年間住み続けたことを考えてみましょう

〇さらに4年間住み続けた場合

お部屋を借りた場合

【賃貸物件の情報】
小田急線「代々木上原駅」賃料8.5万円 バストイレ別 2階 築38年

【トータルでかかる費用】
-お部屋を借りる時-
敷金1ヶ月、礼金1ヶ月、住宅保険料2万円、保証会社初回保証料0.5ヶ月分、鍵交換費用2.2万円、仲介手数料9.35万円
→合計:34.8万円

-お部屋を借りている時-
賃料8.5万円×120ヶ月=1,020万円
更新料1ヶ月×4=34万円、住宅保険料2万円×4=8万円、保証料1万円×9=9万円
→合計:1,037万円

トータルでかかる費用合計:1,071.8万円


お部屋を購入した場合

【売買物件の情報】
小田急線「代々木上原駅」価格2,680万円 バストイレ別 4階 築38年 リノベーション済(賃料想定9.5万円)

【トータルでかかる費用】
-お部屋を購入する時-
仲介手数料:95.04万円、登記費用・固都税・不動産取得税・印紙税等:60万円
→合計:155.04万円

-お部屋に住んでいる時-
管理費修繕積立金:1.65万円×120ヶ月=198万円
固都税:7万円×10=70万円
保険料:12万円(10年間)
→合計:280万円

トータルでかかる費用合計:435.04万円

トータルでかかる費用は大分変わってきましたね。売却をしてないことの影響が大きいのでしょうか?

こだせんせい
こだせんせい
売却をしていないことの影響はありますが、長く住んでいると賃貸では出ていくお金が多くなりますが、購入した場合は維持コストは少なめになります。但し建物の不具合などで修繕の必要が出た場合にはその費用を負担しないといけません。

〇購入した場合には、収益用物件として賃貸収入を得ることも出来る

こだせんせい
こだせんせい
例えば大学卒業後、就職場所が離れた場合には、今住んでいるお部屋を賃貸に出して家賃収入を得ることも出来ます。地方に就職した場合を考えてみましょう。

お部屋を借りた場合

【賃貸物件の情報】
小田急線「海老名駅」賃料5.5万円 バストイレ別 2階 築27年

【トータルでかかる費用】
-お部屋を借りる時-
敷金1ヶ月、礼金1ヶ月、住宅保険料2万円、保証会社初回保証料0.5ヶ月分、鍵交換費用2.2万円、仲介手数料6.05万円
→合計:24万円

-お部屋を借りている時-
賃料5.5万円×48ヶ月=264万円
更新料1ヶ月×1=5.5万円、住宅保険料2万円×1=2万円、保証料1万円×3=3万円
→合計:274.5万円

トータルでかかる費用合計:274.5万円


お部屋を貸した場合

【売買物件の情報】
小田急線「代々木上原駅」バストイレ別 4階 築44年 リノベーション済(賃料想定9万円)

【トータルでかかる費用】
-お部屋貸している時-
管理費修繕積立金:1.65万円×48ヶ月=79.2万円
固都税:7万円×4=28万円
保険料:5万円(4年間)
仲介手数料:9.9万円
→合計:122.1万円

【得られる家賃収入】
賃料9.5万円×48ヶ月=456万円

トータルで得られる収入合計:333.9万円

地方で5.5万円の物件を借りた場合には、家賃収入があることを考えると333.9万円-274.5万円=65.4万円の実質プラスになるのですね。

こだせんせい
こだせんせい
大学進学時に購入した場合には、使わなくなったら賃貸に出すという事も選択肢として出てきます。

〇大学進学時に購入する場合の問題点

今回の試算では物件を購入する場合に現金での一括購入を想定していますが、実際に物件を購入する場合には、金融機関からローンを借りることが想定されます。
金利や融資手数料が必要になりますので、その点も考慮しなければなりません。

また、ワンルームマンションについては現空の状態で販売されていることが少なく、オーナーチェンジ(賃貸中)での販売が多いです。探しているエリアでピンポイントで販売されていないこともある為、エリアについては柔軟に検討する必要もあります。

賃貸の場合と違って購入の場合には契約~入居まで時間がかかってしまう点もありますので、購入を検討する場合には前もって行動する必要もあります。

〇大学進学での一人暮らしの相談は

大学進学を機に一人暮らしを検討する場合はアソシオにご相談下さい。
賃貸物件はもちろん、売買物件での検討もご相談可能です。

東北沢駅の不動産会社「アソシオ」では賃貸募集をはじめ、リフォームの提案、管理、入退去のチェック、更新手続き、売買、不動産調査、不動産投資等、総合的な不動産コンサルティングを行っています。 小さい会社だからこそ小回りがききフットワーク軽く動くことが出来ます。
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